たたむ
大きく見せたがる、自分がいる。
かなり下等な生物も、自分を大きく見せて威嚇する。それと大差はない。
大きく見せるコトで、身を守り、もしくは有利にモノゴトを運ぼうとする。
それで大きく見せるコトは沢山するが、コンパクトに畳むコトはなかなかしない。
小さく畳むほどに、的は小さくなり受け流しやすくなる。塵のように小さくなれれば、その全てを受け流せる。
大きく見せたり、小さく畳んだりして、さまざまを乗り切っていく。
小さく畳むと言っても、卑屈になるべきではない。卑屈はまずい。
構えは大空のように、全てを知りながら、全てを包み込んでいく。
大きく見せずに、存在を大きくし、塵よりも軽い存在になる。
固執しないだけに、モノゴトもよく見えるようになる。そして、成すべきコトも見えるようになる。
小さく畳みながら、構えは大空のイメージを持つ。
大空ならば、何ゴトが来ても動じるはずはない。
あらゆるコトは起こりうる。そう思って大空のイメージでいれば、冷静で居続けられる。
冷静なら、ナニをすべきかも出てきやすい。
まずは塵のようにまで、小さく畳み。そして大空のように構える。それで心も傷つかず、ヒトも傷つけない判断を、出来るようになっていける。