えすかれーしょん

ひんと

ひんと

ヒントは、とてもやさしい。

主導権を奪うことなく、やさしく見守ってくれる、導いてくれる存在。

選択肢が多すぎた時、それを狭めてくれる存在。

誰かが迷っている時、いきなり答えを示しては、戸惑わせるだけ。

せっかく迷っている。迷っているコト自体、とても素晴らしくとても必要な状況。

迷っているヒトには、ヒントを示して、狭めてあげたい。

あくまで解決は自分の手で。自分のチカラで。

それで迷いから、ゴールまでの道筋が出来る。自力で獲得した足取りが、地図になる。

いきなり答えを示せば、道筋は途絶え、途中が切れた地図になってしまう。

そんな地図に価値はない。みんな完成した地図を持つ為に、せっかく迷っている。

いきなり答えでは、それを台無しにしてしまう。

ヒントは、間違った道を潰すだけ。正解の道は、あくまで本人が見つける。それで、地図を台無しにするコトがない。

経験させる。それを見守る。迷ったら、ヒントやフォローをする。それは、とてもやさしい行動。

いきなり答えを示すのは、台無しにしてしまうお粗末な行動。

答えが分かっているほどに、お粗末な行動をしてしまう。そこはグッと歯を食いしばってガマン。

その口から出してイイのは、ヒントだけ。お粗末な行動をしない為に、ヒントだけをこさえる。

答えを出すより難しい。それだけにとてもやさしい。能力をたくさん使って、ガマンして見守っている。

そんなコトを出来るのは、より高度で思いやりのある、優しい先輩だけ。

苦労して通ってきた道。ならば、優しい先輩になり、ヒントを。そっと手渡してあげたい。

-えすかれーしょん