ひんと
ヒントは、とてもやさしい。
主導権を奪うことなく、やさしく見守ってくれる、導いてくれる存在。
選択肢が多すぎた時、それを狭めてくれる存在。
誰かが迷っている時、いきなり答えを示しては、戸惑わせるだけ。
せっかく迷っている。迷っているコト自体、とても素晴らしくとても必要な状況。
迷っているヒトには、ヒントを示して、狭めてあげたい。
あくまで解決は自分の手で。自分のチカラで。
それで迷いから、ゴールまでの道筋が出来る。自力で獲得した足取りが、地図になる。
いきなり答えを示せば、道筋は途絶え、途中が切れた地図になってしまう。
そんな地図に価値はない。みんな完成した地図を持つ為に、せっかく迷っている。
いきなり答えでは、それを台無しにしてしまう。
ヒントは、間違った道を潰すだけ。正解の道は、あくまで本人が見つける。それで、地図を台無しにするコトがない。
経験させる。それを見守る。迷ったら、ヒントやフォローをする。それは、とてもやさしい行動。
いきなり答えを示すのは、台無しにしてしまうお粗末な行動。
答えが分かっているほどに、お粗末な行動をしてしまう。そこはグッと歯を食いしばってガマン。
その口から出してイイのは、ヒントだけ。お粗末な行動をしない為に、ヒントだけをこさえる。
答えを出すより難しい。それだけにとてもやさしい。能力をたくさん使って、ガマンして見守っている。
そんなコトを出来るのは、より高度で思いやりのある、優しい先輩だけ。
苦労して通ってきた道。ならば、優しい先輩になり、ヒントを。そっと手渡してあげたい。