むきあう
自分が通ってきた道を、いま進んでいるヒトがいる。
それは後輩たち。その後輩たちと出会った時、自分はちゃんと向き合うコトが出来るだろうか。
過去の自分というのは、とてもおマヌケ。
思い出しただけでも、恥ずかしくなる。
そんな過去の自分と同じ行動をとる、後輩たちと出会うコトがある。
でも大人のフリで、自分と違うとし、処理してしまいがち。
以前の自分も、同じだったのに、それを認めないでいる。逃げてしまっている。
せっかくの、過去の自分との出会い。それなら勇気を出して、自分もそうだったと、教えてあげたい。
そうするコトで、迷いながら生きている後輩たちも、安心出来る。
迷いから抜け出せる方法のヒントを、教えてあげて、さらに共感して安心させられる。
過去の自分と出会う時が、何度かかならず来る。
その時に、ちゃんと向き合って、以前の自分も同じだったと告白出来るだろうか。
他人のフリしておとしめる。自分も同じく迷い苦しんでいながら、無関心を装って、手を差し伸べもしない。
向き合わない、弱すぎる自分は、どれだけ成長したと言えるのだろう。
自分と違うと、避けるのは簡単なコト。ただそれでは、自分の過去の経験もムダになる。
せっかくの自分の過去。そして成長した今の自分。苦しんでいる後輩がいたら、手をさしのべて、味方になってあげよう。
みんながそれをすれば、世の中は味方だらけ。途端にうち解けられる。
なんとなく肩肘張って、生きている現代。過去の恥ずかしかった自分と向き合うのは、勇気が要る。
それでも、そのちいさな勇気こそが、現代を少しだけ癒してくれる。それをするのは自分。そのほんのわずか、むきあう勇気。