あじ
染みだしてくる、味がある。
それまでの生き様が、あらゆる行動に染みだしてくる。
染み出してくる味は、深みになる。
人が経験したコトが、その眼差しに、その行動に、その造り出すモノに表れる。
経験は、そのヒトの下地になり、厚みになる。
ヒトを構成する根元の所から、行動や造り出すモノは、生まれてくる。
なので、深い味のある行動になって、出てくる。
楽しい経験ばかりでは、薄っぺら過ぎる。ほろ苦い経験もあって、イイ味になっていく。
ヒトの大きさはそれほど変わらないかもしれない、それでもその内包されるヒダの数は、ヒトによって違う。
見えない所に大きな差があり、ヒダの多いヒトには、とてもかなわない。
とてもかなわないのは、ヒダの多いヒトがダレにでも、とてもやさしいから。
その苦しみを経験して、知っているのでとてもやさしい。本当にやさしい人には、ダレもかなわない。
どんな経験をしたがで、その人のやさしさの深さも違ってくる。
ふとした言動の中にも、やさしさが含まれている。それが深い味となって、心を揺さぶる。
厳しい言葉も、やさしい言葉も、経験者なら知っているから、それだけにとても深く揺さぶる。
カラダ通しての、想いを乗せた波動。深い味となって、深いトコロまで響いていく。