りょうこく
国益というのは、恥ずかしい。
弱いクニであれば、仕方がないかもしれない。強いクニでは、恥ずかしい。
国益は、自国益というコト。まず自国の利益を考えるというやり方。
そんなコトは言わなくても、みんなそうする。ソレをあえて言うのは、他の国のコトを考えの中から外す、身勝手なカタチ。
情報がない昔ならば、それでも仕方がないかもしれない。でも今は情報がある。
他の国のヒトと、自分の国のヒトと、どれほどの違いもないというコトは、分かるハズ。
今は昔とは違う。相手の国のヒトの利益になるように、動いて外交と言える。
相手国益、ソレを真っ先に考えていく。自国益は、無意識でやっている。あえてやる必要はない。
ただ、相手国益ばかりでは、続かず破綻してしまう。
自国益ばかりでは、敵を作り、奪い合いになり、効率が悪い上に、痛みを伴う。
自国と相手国、両方の両国益を追求したい。
もちろん、単純な奪い合いと違って、とても難しい方法を迫られる。
かまわない。難しい分には、まるでかまわない。やればいい。不可能でない限り、やってみせればいい。
両国益を求めて、あらゆるやり方の中から、ソレを探し出す。
奪い合いではないので、痛みは伴わない。相手の益は、そのままではなく、巡り巡ってかなり早い段階で、戻ってくる。そしてまた、巡っていくモノ。
決して損をするモノではない。ただ、アタマは使わなければならない。それだけのコト。
もう、安易な自国益を求める時代では無くなっている。それなのに自国益を求めれば、住みづらくなるだけ。
両国益。そう言えるよう、やり方を考える。従来とはまるで違う未来が、そこに待っている。