ごみ
最初から、ゴミというモノは存在していない。
自然界では、ゴミというモノは、存在しない。
ヒトだけが、ゴミをつくり出している。
日々出されるゴミという存在は、なぜ生まれてくる。いつから、ゴミというモノは、登場したんだろう。
ヒトはモノを食べる。ヒトはモノを使う。それは日々、とてもたくさん。
食べるといっても、すべてを食べきるわけではない。モノを使うといっても、ずっと使い続けるわけではない。
食べるのは一部。使うのは、使いたい時だけ。
あとは置いておく。食べ物なら、腐っていく。モノは、邪魔になる。
腐って邪魔になった時から、ゴミは作られた。
なぜ自然界には、ゴミは存在しない。
食べ物は腐るし、モノも、存在している。
自然界では、そのまま腐らせる。モノも、そのまま置かれる。そのあとは、またダレかの食べ物になり、誰かに使われる。だからゴミにはならない。ゴミは作られない。
ゴミというモノが出来るのは、ヒトが所有するから。自然界では、所有はしない。だからゴミは生まれようがない。
所有が、ゴミを生む原因。見渡せば、たくさんのモノを所有している。この目に映るモノも、いずれ全てがゴミになってしまうハズ。
自然界では、飢餓状態を抱えながら、なんとか生きている。ヒトは、明らかに食べ過ぎていると感じる。
この世界の支配者なので、イイのかもしれない。でも、支配者である自覚はない。
自覚はなくても、とても豊かなゴミが、その支配者ぶりを証明してくれる。
食べ物も、モノも、メタボリックに太り続ける。ゴミ達を見て、確認しなければイケない。自分は支配者だと。ゴミは犠牲者だと。