ゆめ
夢をえがける国がある。
夢をえがける国の中に、夢を見るヒトがいる。
果たしてのその国は、幸せといえるのだろうか。
夢のある国と、夢のない国。
思うに、夢とは不確定な要素。
夢のある国には、不確定な要素が多く、夢のない国には、それが少ないのだと思う。
不確定な要素は、可能性を生んでくれる。
可能性は希望になって、やろうとする意欲をつくり出してくれる。
考えるほどに、夢のある国の方が、いいように思う。
ただ、夢のある国のヒトは、どんな現実を生きているのだろうと、ふと思う。
不確定要素の多い国、それはどんな国だろう。
おそらくは、富める者と、貧しき者がいて、明日もわからないヒトが沢山いると想像する。
“差”がなければ、みんな均等な生活なら、自分の未来も周りの人と同じ、つまり確定的になっていく。
とすると不確定な要素、夢のある国は、“差”がある国になる。
みんな安定を求める。それなのに、夢まで求める。
ヒトが本当に求めているのは、なんなのだろう。
逃避行動、もしかしたらヒトは、逃避したがっているのかもしれない。それが、夢というモノかも知れない。
どのような生活でも、そこに不満を見つけ、逃避したがるのだと思う。
それでも、その逃避で、やる気が湧いてくるなら、それは良いコトかもしれない。
かけ離れた生活を、想像するコトで、この現実を生きていけるのなら、それでイイのかもしれない。
現実と、夢、その二つの世界があって、生きていける。現実の嫌な思いも、軽くなる。それならば、その夢という逃避も、悪くはないとも思う。