いちい
用が足りるなら、一位でなくてもいい。
用を足らすことが目的、目的以外は必要ない。
それでもヒトは、よく1位など求める。
そのような順位のある物とは、何なのだろう。
おそらくそれは、さほど必要性のない物。
用をを足せる物なら、それが目的なので、順位はつけない。それはいらない。
順位がある物は、必要性に乏しい物。それに、ヒトはナニを求めているのだろう。
必要性がないので、数字で優劣をつけ、価値を分かり易くしている。
もしも順位が無くなれば、価値が見いだせなくなり、日常に埋もれてしまう。
埋もれてしまうというコトは、順位のある物は、実はとても弱い存在。
埋もれて消えてしまう。危うい存在。
それでもヒトは順位をつけるのは、その危うい物に、ナニがあるのか。
順位自体もただの数字。そこに意味はない。ならば、やはり中身。
しかも実用性には乏しい、それでも必要な物となる。埋もれやすい、実は大切な存在。
目には見えない、あやういほど脆い、感じさせる物。それを見失わないように、順位をつける。
逆に言うと、すぐ見失うので、順位をつけて分かり易くしている、脚色。
脚色しないと、見失ってしまう大切な物がある。
ただ、脚色しなくてもイイ物まで、順位をつけて優劣を競わせる、”余計”も存在するように思う。
順位は便利な道具。それだけに、間違った使われ方も、されがち。あくまで、大切な物を認識する、道具として使いたい。
1位は、分かり易い称号。ただそれ以上の価値が、ウラに隠されている。順位ばかりでなく、そちらも意識してみたい。