うらづけ
生まれつきのチカラは、もろすぎる。
最初から備わっているチカラが、どんなに強力でも、それはおそらくとても脆い。
それは裏付けがないから。
最初から手にしているモノは、裏付けも実感も、とても薄っぺら。
そのチカラがどんなに強くても、とても薄っぺらの上にのっかっているコトに、チガイはない。
順調にいっている時はモンダイ無い。ただ少しの躓きで、途端に不安になる。
裏付けのない薄っぺらなモノは、崩れるのもとても早い。
裏付けは強い。その裏付けとは、痛みや苦しみ。痛みや苦しみ以外では、裏付けになり得ない。
強さは、痛みや苦しみを裏付けとした記憶。
そのとてもイヤな記憶が、ヒトを強くさせる。
弱気になる自分を、下支えしてくれる。
痛みや苦しみを、たくさん舐めたニンゲンだけが手に出来る、強靱さ。それはイヤな記憶の積み重ねから来るモノ。
裏付けはイヤな記憶、簡単に負けられない理由。積み重ねた痛みや苦しみこそ、そのヒトの財産。