いきつく
たどり着いて、抜け殻になったら、どうしよう。
自分の満足するモノを手に入れ、それでも命が続いているようなら、その後はどうなるのだろう。
ナゼ人はそうまでして、知りたがる。
いずれ終わりがある事を、わかっているのに。
モンダイは、その終わりが死ではないというコト。
手に入れたいモノと、死とは違って、それでも命は続いていくモノ。
こころざし半ばで倒れても、不幸だが、こころざしが達せられて、それでも相当生きながらえてしまうのも、不幸と思う。
そんな抜け殻の状態で、どう生きていくのか。
満足に浸かったら、ヒトは不満を探し出す。抜け殻にならないように。
自分でつくり出すのかも知れない。
全てを知ってしまったヒトは、新たな世界を、自分でつくり出すのかも知れない。
つくり出すモノに、終わりはない。どんなコトがあっても、抜け殻にはなり得ない。
終わったら、つくり出せばいい。生とも矛盾がない、つくり出すという行為。
それで抜け殻にならなくて済む。道のいきつく先は、自分の中から延びる、無数の新たな道。
折り返したら、どれだけ自分から道を延ばせるか、それを考えたい。それで、永遠は確保される。終わらなくて済む。