もちぐされ
モノはあふれている。そして持ちぐされている。
モノは使われるモノ。
使わずに、持つタメのモノではない。
いつの間にやら、手に入れたまま、使わぬまま置かれている。
他の用事などにも追われ、いつの間にか、持ち腐れていく。
存在には気づきながら、その為の時間を持てない。
理想的に言えば、持ち物は使うモノだけでイイ。
手に入れる時に、使う時間があるかまで、考慮に入れたい。
あまりにも、使えないモノに囲まれすぎている。
時間と場所が、あまりにも足りない。
時間と場所に追われ、モノはモノとしての行き場を得られていない。
いや、時間と場所が余るほどあっても、気持ちがそこに向かわなければ、モノは永久に閉じられ、使われない。
気持ちと場所と時間。モノは、それがあって初めて使われ、存在できる。
モノに対しての思い、その熱がある内に消費してしまいたい。
モノを使うというのは、消費するコト。消費されて、モノは生きるコトが出来る。
使われずに生殺しでは、あまりにも存在理由が無さ過ぎる。
消費しきるコト、それがモノにとっての存在理由。ならば手に入れる時、そこを見極めたい。
まだ消費していなければ、そちらを優先していきたい。意外に自分の持ち物の中に、宝は眠ってたりする。