しなない
死ななくなると、きっと死のうとしだす。
死なないとわかった時点から、生きなくなってしまう。そして全力をかけて、死のうとする。
結局死ぬので、それに逆らって生きているだけ。
ヒトは逆らっていく、そんな存在らしい。
そしてその究極は、自分に逆らうコト。この世の中で一番カワイイ自分に、逆らっていく行為。
それが一番高級で、もっとも難しいゲーム。
逆らうコト自体、とても苦しい行為。それなのにそれをする。それを求めていく。
なぜならば、それほど苦しいことは嫌いじゃない。苦しみを乗り越えるコトを、充実感にかえて悦んでいる。
ナニか欲っしていて、乗り越えるコトを、手応えにしている。
逆らって乗り越えるコトでしか、手応えは自分のモノに出来ない。
生きる理由は、手応えが欲しいから。手応えが、生きていた証で、おみやげ。
手応えのおみやげは、空虚さを感じるほどに、とても欲しがる。隙間を埋めたい、それで欲しがる。
たぶん、死を忘れるほど満たされると、空虚さのスキマが出来る。それで手応えで埋めていく。それが生きるている行動の、ウラ側。