げんじつしんじつ
ナニを、見ているつもりだろう。
目で見える世界、目を瞑り触れてわかる世界は、どうしてこうも変わってくる。
まるで、別物。いったいナニを見ていたのだろう。
見えていて、まるで見えていないように思う。
触れてわかる世界は、自分と他人がうんざりするくらい、結びついている。そこからは逃れられない。
それに比べ、目で見える世界は、自分は一個の生命でしかない。イヤでも、それを受け入れるしかない。
目で見える世界は、とても現実。ただ、目を瞑り、触れてわかる世界は、とても真実。
現実と、真実は同じようでまるで別物かも知れない。
現実と真実のはざま、目で見える世界と、触れて感じる世界のはざま。そのまるで別の世界の中にいる。
無意識の中で、今まではそのふたつを埋めようとしていたのかも知れない。
意識して現実と、真実を埋めようとすれば、もっと明確にこの世界でどう生きればいいか、わかるようになる。そんな気がする。