えすかれーしょん

おかげ

おかげ

とてつもなく、ラクをさせてもらっている。

知らぬダレかが、泥をかぶってくれたおかげで、この生活は成り立っている。

道は当たり前のようにある。そう思い込んで疑わない。

でも、どんな道でもダレかがつくってくれている。当たり前で、存在しているハズはない。

今のこの生活も、ダレかがつくってくれている。見渡して、目に飛び込んでくるモノ全部、たくさんのダレかの想いで出来あがっている。

この生活のために、犠牲になったモノ言わぬヒトたち。モノを言わないだけに、意識せずに日々過ごしてしまう。

評価は適正には行われない。訴えて求めて、初めて気づいて、それで評価し出す。

ただ、代わりに泥をかぶり、苦労を重ねたヒト達が、評価を求めなければ、誰も気づかない。

おそらくモノ言わぬヒト達は、それでも大満足でいる。

今のヒト達の生活を、きっとやさしく微笑んで見つめている。

自分も未来のヒトのために、代わりに泥をかぶれるだろうか。

訴えず求めず、モノを言わずに、喜んで道をつくる苦しみを、担っていけるだろうか。

モノ言わぬヒト達のおかげで、何段階も何十、何百段階も、ラクをさせてもらっている。

忘れがちな、”おかげ”に囲まれて、生活させてもらえている。おかげさまで、今の生活。そう想うことで、不思議と、幸せに囲まれている気がしてくる。

-えすかれーしょん