のなみ
差がありすぎれば、爪をはぐような努力をしても、理解にまでとどかない。
それがヒトの、とりつくろうコトのできない限界。
どう転んでも自分が中心。その基準点からでしか、物事を観るコトができないし、理解もそこに縛られる。
逃れようとしても、抜け出せない限界。
意識が高くても、気持ちがあっても、とうてい分かり得ない。
いろんな境遇を確保したい。浮かれるコトも落ち込むコトも、たまらなく欲しい。
境遇の波にのまれて、自分は右へ左へ流される。
それは自分の基準点も、動くコトになる。差が縮まり、分かり得なかったアレもコレもが、理解できるようになる。
さまざまな境遇の波は、次から次におそってくるかもしれない。でもきっとそれは、またとないチャンス。
いくつも基準を持つ為の、大切なアクシデント。それできっと、ヒトになれる。
ヒトとして、生きていける。ナニも分かってなかったと、気づける。それは代えがたい財産。