そのおぞましさ
いつの世もヒトは、死にすぎている。
寿命ならいい。病死も仕方ない。それ以外の他殺、事故で死にすぎている。
生きられるはずの命。続くはずの未来は、突然断ち切られる。
それは、おぞましさのイメージの欠如。おぞましさの事実を知らずに、日常に溶け込んで、危険な行いをしてしまう。
戦争すら、ゲーム。戦争を進めようとするニンゲンほど、まるでゲームように簡単に考える。
そこに、おぞましい死体のイメージは、入りえない。血もなく、肉塊もなく、腐敗のイメージもない。
軽く考えて、安易に動いている。
軽く考えているのは、身近な事故なども同じ。事故を起こしてしまうニンゲンは、おぞましさを見ず、浮かれている。
コレでは死体の山ができる。ヒトの歴史から、死体の山が途切れるコトはむずかしい。
その流れを止めるには、おぞましさ。おぞましさで、くい止める。
死体。まず死体のヤマあり。そのおぞましさで、逆にヒトの歴史から、死体のヤマを消し去れる。