えすかれーしょん

あざ笑って

あざ笑って

自分をあざ笑うヒトを否定すれば、なお大笑いされるコトがまっている。

いや、他人が笑うのではなく、内なる自分が、そんな自らを腹を抱えて笑いだす。

以前の自分も、ヒトをあざ笑って、傷つけて排除して喜んでた。他人を否定する資格など、逆さにして振っても出てこない。

あざ笑われる側に立って、今までの自分のやり過ぎた否定が、胸を八つ裂きにかきむしる。自分の身可愛さで、始めて気づく自身の過ち。

どれだけの素晴らしいモノ、大切なモノを踏みにじってしまったか。苦い過去の事実。

実は自分だけではなく、世間のヒトも否定しすぎる傾向にある。もう少し、否定の切っ先を、鈍らせた方が、やさしく穏やかになれるものを。

あざ笑うヒトを、まるで否定できない。それは、共通するお粗末さの滑稽な自分の姿。自分の中の自分が許さない、逃れられない昔の甘え。

-えすかれーしょん