まだウソ
今まで無かったものは、まだすべてウソのエリア内。
現実のホントウになっていない、未開のジャングル。
新たなモノ、まだ無かったものを、ウソではなくホントウにするには、どの道を選んでいこうか。
ホントウになる道は、たった一本その道だけ。
それは挑戦して、失敗を積み重ねる、悪路。
失敗を積み重ねて、未開のジャングルを足跡で埋め尽くして、やっとホントウとして磨き落とされる。
失敗して、くり返して、じょじょにホントウに練り固まっていく。
失敗を踏まなければ、それはまだウソのエリア。未開のジャングルが広がる、ウソのエリアを振りほどけていない。
未開の場所を残したまま成功しても、とても危ない不確定要素は、口を開けて手ぐすね引いている。
失敗が紡ぎ出す地図こそ、ホントウの宝を指し示す、唯一の悪路。
ウソからホントウになる為に、失敗で踏み固める。
じっさい私たちが受けている、生活の恩恵は、先人たちのありがたい失敗の上に、組み抱え上げられている。