又貸し
銀行に預けられたお金は、運用される。
運用を別の言い方にすれば、又貸し。ちょっとイヤな言い方だけど、とても正確な表現。
証券化や、別の金融商品に姿を変え、又貸しの又貸しはくり返されていく。
コレはまるで木の葉のように、元のお金を何十倍にも増えたように見せかけて、不況になる下準備をする。
木の葉にいずれもどった時、不況に陥る。現在の状況はまさにそれ。
とっても問題なのは、又貸しの又貸し。又々又々又貸し。
又貸しの又が増えるほど、元のお金に戻しにくい、かなり危険な木の葉になっている。
この事態を防ぐ為に、又が増えるほど、利益を目減りさせるという方法を選びたい。
又が一つ増えるごとに、利益が出てもそれを5分の1ほどとして、計算する。
利益が出たからといって、それを自分の懐に入れる事を、禁止する。
あくまで5分の1の利益で、自分の懐に入るのも5分の1ぽっち。又が増えれば、更に自分の懐には、入らなくなる。
何十億の利益を出しても、又が沢山ついていちゃ、まるで儲からない。それでいい。
それで元金に極力近い、やり取りしかやれっこなくなる。それでいい。
木の葉を極力作らない方向に、転換できる。それで健全化する。
木の葉を作り、木の葉に振り回されすぎた。又貸しをあまりに増やしすぎた。
又貸しはほどほどに。野放しからの、脱出。又貸しが増えるほど、大損する未来を。