人の土地
土地はとても魅力的で、ものすごく欲しくなる。
それこそ奪ってでも、欲しくなるモノ。歴史を見ても、ヒトは土地を奪い合ってばかり。
何でそこまでして、土地を欲しがる自分がいるのか。その自分はどうして、土地がこんなにも欲しい?
それは、人が土地に依存しているので、しょうがない。土地の資源に寄生しているから、仕方がない。
依存したり、寄生したりしないと、生きてはいけない。たとえ奪ってでも、土地を欲しがるのは、生きるために、ずっと繰り返してしまった過ち。
これからも、繰り返してしまうかもしれない、無限ループ。
ただ、土地を独り占めしたとして、世の中に自分一人だけだったら、その土地は途端に価値を失う。
どこの土地を、何しても自由。とっても自由。でもたった一人の中では、価値はでない。
へき地で、誰も来ない広大な土地も、やっぱり価値は、ゼロ。
ヒトが来なければ、土地も日の当たらない闇。ヒトがいて、土地は輝く。ヒトが寄生して、土地も輝く。
土地を、人がとても魅力的に変える。それを見越して、欲しくなっている。
土地に寄生して、ヒトに寄生して、そうやってヒトは生きてきた。
土地もそれでいじられまくって、魅力的にもなり、荒れ果てもしてしまった。
土地も人が寄生した方が、豊かに光り出すが、ただ欲しがるだけでは、いろいろと傷つけもしている。
どうせ生きていくために、これからも寄生していく。
ではせめて、傷つけないように。戒めをもって、その土地とつきあっていきたい。