距離をちぢめる
経営側と働き手の距離は、かなり離れている。
この距離を何とかちぢめたい。
経営側が起業する時、リスクを一身に背負う。
とくに起業の段階では、うまくいかぬまま終わる会社も多い。
それ故うまくいった場合、経営側は利益も独占しようとする。
このときに働き手をただのコストと考え、利益が出ても分配しない場合も出てくる。
起業の時に、リスクを一身に背負っているので、利益も独り占めしても良いという考え方から、こうなる。
これは理屈が通っている。
ただ、もっと良いのはリスクと利益の共有。
起業のリスクと、うまくいったときの利益の共有。
働き手にも、リスクを共有。さらに利益も共有。
株式を起業の時から、または会社が小さくても共に持ち、リスクと利益を共有する。
経営側に、働き手も回る。これで距離がちぢまる。
働き手も、経営側に回る。さらにそれを一般の人にも広げ、極力企業を公共的に替える。
家内工業のような小さな企業も、極力株を持ってもらう。企業を私物化しない。
企業は、私物化するもではなく、ただ良い商品を作り出す道具。その為にたくさんのヒトのものにした方が良い。
共有してもらった方が良い。私物化はしたくなる。でも、私物化をしてはいけない。
経営者、働き手、消費者。この距離をちぢめる。それで、企業はもっと素晴らしくなる。