凶悪事件の中に
凶悪事件の中に、自分を見る人は多いと思う。
なぜならそれが、正解だから。凶悪事件の原因は、程度の差はあれ誰にでもある事だから。
でも、そんな凶悪事件の犯人とは、出来る限り距離を置きたい。
ただの気のふれた存在として、排除してしまう。自分の中に、犯人の感情と同じ物を感じはいるのに。
ニュースから流れてくる現実は、実は日常の自分とも繋がって、でもそれはとても認めたくなくて。
認めてしまったら、自分まで凶悪事件やら、自殺やらをしてしまいそうで、みんなそんな事を感じながら、日々すごしている。
自分も、同じではないかという恐怖。見つめられないその恐怖の壁。
その先に答えはある。ただ怖くて、見つめる事は出来ない。
かわりに教えてあげる。答えはこうだ。だれかが作った、おりこうさんのイスの上にふんぞり返って、ヒトを見下してる。
そんなおりこうさんが、そのイスから転落して、見下される側に回った。
凶悪事件を起こすやつは、みんなふんぞり返ったおりこうさん。
現在は、誰しもの中に、ふんぞり返ったおりこうさんが、ヒトを見下している。
多かれ少なかれ、見下している。で、イスから転げ落ちている。誰しも多かれ少なかれある事。
凶悪事件なんて、日常のつながり。おりこうさんは自己満足。他人軽視。
世の中自体、自己満足、他人軽視。そりゃ凶悪事件は起こる。なら、無理しないでみんなでおばかさんでいいんじゃない。その方が、しあわせ。それでいいよ。